OTS女性社員座談会
CROSS TALK
女性のキャリア、子育てとの両立について
日頃感じている職場の雰囲気をはじめ、女性にとって働きやすい会社なのか、子育てと両立しながらキャリアを重ねていくことはできるのか?仕事と子育ての両立にまつわる自身の経験や考え方についてざっくばらんに語り合っていただきました。彼女たちのメッセージに耳を傾けて、未来のあなたが働く姿を想像してみてください。
-
K・Sさん
旅行部
1994年入社 -
K・Mさん
旅行部
2006年入社 -
G・Hさん
レンタカー部
2013年入社
SESSION-0 自己紹介
-
K・Sさん
みなさんとは、同じ場所で働いていますが、部署が違うので、意外とじっくり話をする機会が少ないですね。
-
K・Mさん
そうですね。今日は、女性社員同士、なんでも言いあう会ということなので、仕事やプライベートの苦労話や悩みなんかも含めて、いろいろな話ができたらと思います。
-
G・Hさん
この機会に、子育てしながら働いている先輩おふたりにいろいろ聞いてみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
-
K・Sさん
あらためてですが、はじめにそれぞれ簡単に自己紹介しましょうか。まず、私から。私は、1994年に20歳で入社しました。3児の母です。2017年5月に、長年所属していた旅行部門から総務部に異動になりました。
-
K・Mさん
私は、2006年入社、2児の母です。ふたりの子供を職場のビル内にある保育園に預けながら「らんらんツアー沖縄予約センター」というコールセンター部門で働いています。県外からフリープランで沖縄県にいらっしゃるお客様の電話受付がおもな仕事です。
-
G・Hさん
私は、2013年入社、独身です。いま、レンタカー部門の予約課で働いています。ついこの前まで新人だと思っていたんですが、あっというまに後輩を指導する立場になってしまいました。
SESSION-1 志望動機は?
-
K・Sさん
そもそも、沖縄ツーリストに入社したきっかけって何でしたか?
-
K・Mさん
空港の業務にも興味があったのですが、旅に関する仕事ということで、最終的に旅行会社を選びました。
-
G・Hさん
私は沖縄へ観光でいらっしゃる方と接する仕事がしたいと考えていて、多くの観光客が利用されるレンタカー業に強く興味を持ったので志望しました。
Kさんはどうして沖縄ツーリストを選んだのですか?
-
K・Sさん
「旅行業って何を売っているんだろう?」って素朴な疑問から入って、調べていくうちに、添乗業務に興味を持って、それができるのが沖縄ツーリストだったっていう感じかな。
SESSION-2
女性社員の働きやすさ、
職場の雰囲気は?
-
G・Hさん
おふたりは私よりずっと長く働いてこられたわけですが、女性であることでハンデを感じたことはありませんか?
-
K・Sさん
沖縄ツーリストの社員は、半数以上が女性なので、女性が不利だと感じたことはないですねえ。逆に、男性のほうが不利じゃない?(笑)
-
K・Mさん
私の所属するコールセンターは、上司も含めてほとんどが女性なので、私もハンデを感じたことはないですねえ。Gさんはどうですか?
-
G・Hさん
レンタカー部門のなかでも、いま私が働いている臨空豊崎営業所では、8割くらいが、台湾、韓国、香港など外国からのお客様です。なので、対応する社員もいろいろな国籍のメンバーが働いています。男性とか女性とか、日本人とか外国人とか、そんなことを言っている場合ではないです(笑)。
-
K・Sさん
沖縄ツーリストは、経済産業省から「ダイバーシティ経営企業」に選ばれていますが、まさに臨空豊崎営業所はダイバーシティで活気あふれる職場ですね。
SESSION-3 子育てと仕事の両立は?
-
G・Hさん
おふたりは、子育てと仕事を両立されているわけですが、いろいろ苦労があると思います。出産のとき、仕事はどうされてましたか?
-
K・Mさん
私は、10ヶ月くらい産休と育休をとりました。1年くらいまえに職場復帰しましたが、みんな普通に「おかえり~」って感じで迎えてくれました。
-
G・Hさん
出産前はいつまで働いていたんですか?
-
K・Mさん
出産の1カ月半前くらいまで働いていました。電話応対が中心なので、体力を使うことはないけれど、気分など良くないときは、まわりのみんながサポートしてくれました。職場復帰後も勤務時間の調整など気軽に相談できて助かりました。女性がたくさんいるので、相談しやすい環境だと思います。
-
G・Hさん
Kさんはどうでしたか?
-
K・Sさん
私は育児休暇を3回とりました。正直なところ、妊婦に対して、職場の全員が配慮してくれるかというと、そうではないと思います。頭でわかっていても現実は違うので。
-
G・Hさん
たとえば?
-
K・Sさん
職場ごとで状況が違うと思います。「うちの奥さんが同じような状況だったから、大変なのはよくわかるよ」と言ってくれる男性社員もいるし、「うちの奥さんは全然平気だったよ」という人もいる。
-
G・Hさん
そんなときは、どうされていましたか?
-
K・Sさん
自分のできること、できないこと、をしっかり伝えておくことが大事かな。
「私、妊婦なんだけど」と相手の理解や配慮を待っているだけでは駄目。自分で理解してもらえる状況を作り出すしかない。そのためには、男性であれ女性であれ、言うしかない。男性だけでなく、女性だから理解してくれるかというとそうでもないので。
-
K・Mさん
私も同感です!
-
K・Sさん
一度目と二度目の出産のとき、先輩のアドバイスで気がついたんだけど、会社のためにやるべきことと、家族や自分自身のためにやるべきことをはっきりさせることが大切だと思います。それと、妊婦の権利を主張するだけではだめで、会社の事情も理解するべきかな。
-
G・Hさん
子育てもしっかりしないといけない。仕事もしたい。自分の時間もほしい。
これを両立をする原動力ってなんですか?
-
K・Mさん
やっぱり「子供たちがいるから育てなきゃ!」っていう責任感かな。
-
K・Sさん
私の場合、原動力は変化したかもしれない。若いときは、子供たちの将来のためと思って一生懸命頑張ってたんだけど、最近、働く意味を子供たちと考えてみた。
娘が幼稚園に入った時に「なんでお母さんはいつも早く迎えに来てくれないの?」と言われた。そのときは、本気で仕事をやめようかなと考えた。でも、働いている親をマイナスだと思わせたらだめだと思った。「お母さんは旅行会社で働いていて、こんなことをしているんだよ」とわかりやすく仕事の説明をした。「お母さんが旅行会社で働いるから、家族みんなで楽しい旅行にも行けるんだよ」って。
-
G・Hさん
子供さんは理解してくれましたか?
-
K・Sさん
わかってくれたと思います。働いている親に対して悪いイメージを持たせたくなかったので、しっかり自分の仕事を子供に説明しておきたかったんです。そして「仕事があって忙しくても、学校の行事には必ず参加するからね」と約束した。
-
G・Hさん
両立はやはり大変ですねえ。
-
K・MさんK・Sさん
大変、大変。おうちに帰ってからやることがたくさんある(笑)。
-
G・Hさん
ストレス発散じゃないけど、どうやってモチベーションを上げているんですか?
-
K・Sさん
子供たちとショッピング。家族で休日の行動を決めて一緒にでかける。ストレス発散といって一人になっても結局は家族のことが気になるから、家族を巻き込むことにした(笑)。主人の理解があるからできているのかもしれない。
-
K・Mさん
私は、おばあちゃんに子供を預けて、気分転換に家の掃除などをしている(笑)。
シフト制だから平日にも休みをとってます。Gさんはプライベートな時間、なにしているの?
-
G・Hさん
運動が好きなので、ランニングとか水泳とかしています。週に2回くらいかな。
マラソン大会にも出ています。
-
K・Mさん
子供が大きくなってくると、子供は親の忙しさがわかってくるので、自分の思っていることなどを抱え込んで親に言えなかったりする。だから、子供のメンタルケアもしていかないといけない。仕事が充実していても、そこのところを気をつけないといけないと思ってます。
-
G・Hさん
なるほど、参考になります!正直なところ、入社した当初は、子供が生まれたら会社辞めないといけないかなぁと思っていましたが、みなさんが子育てしながらバリバリ仕事をこなしている姿を見ると心強いし、今後のこともイメージしやすくなりました。
-
K・Mさん
経験をたくさん積んできた後に、出産や育児を理由に会社を辞めるのは、すごくもったいないよね。私の場合、職場内の保育園に預けられる職場環境なので、すごく安心で助かってます。Kさんもちょうど総務部に異動になったことなので、これからも、女性の働きやすい職場作り、よろしくお願いします!
-
K・Sさん
お、プレッシャー(笑)。がんばります!
SESSION-4 働き甲斐は?
-
G・Hさん
Kさんは課長職ですが、管理職の仕事ってどんな感じですか?
-
K・Sさん
はじめて主任の役職をもらったのは入社18年目くらいで、課長になったのは、同期でも遅いほうだったと思います。はじめは「責任のある立場はちょっと…」などと思ってました。正直なところ、責任を負ったら怖いというがあったので、当時の上司に「子育てを優先しているので出世は望んでいません」と言ったら「甘えないでください」と言われた(笑)。そして「できる人は前に進んでください。もっと自覚と自信をもってやりましょう!」と言われて目が覚めました(笑)。
-
G・Hさん
すてきな上司ですね。
-
K・Sさん
それ以来、ずっと課題としているのは、仕事をしていくには、部下のことも考えながら子育ても両立していかないといけないということ。子育てしながら管理職を経験してきた先輩として、そして総務部として、女性が働きやすい環境を整備していくのが、私の役目だと思っています。
-
K・Mさん
期待しています!
-
K・Sさん
レンタカーの臨空豊崎営業所は、いつも国際空港のカウンターみたいな活気ですよね。大変じゃないですか?
-
G・Hさん
外国で働いているような感じです(笑)。仕事はやはり大変です。特に外国からのお客様は、交通ルールや標識が違っていたりするので、安心、安全にレンタカーを運転いただくために、細心の注意を払っています。事故を起こしたりするとせっかくの楽しい沖縄旅行が台無しになってしまうので。
-
K・Mさん
だから、特にレンタカー部には、お客様の母国語で対応できる外国籍のスタッフが多いんですよね。
-
G・Hさん
大変だけど、やりがいがあります。最初のころは、バタバタで自分の目の前のことしか見えなかったけど、最近では後輩に仕事を教えたりできるようになってきました。少しは成長したのかな(笑)。ここまで頑張ってきてよかったです。
-
K・Sさん
はじめてGさんに会ったときは、1年目か2年目くらいだったと思うけど、働きはじめてから4年も経つと、やっぱり社会人として落ち着くよね。自信もついてくるし。
-
K・Mさん
後輩ができると、大変でしょう?
-
G・Hさん
大変なこともたくさんありますが、後輩に仕事を教えるという作業によって、自分自身の仕事のやりかたを見つめなおす良い機会にもなっていると思います。後輩には、もっといろいろなことを教えてあげたいので、私自身も、もっと勉強もしないといけないし、モチベーションもあがってきました。
-
K・Sさん
自分が教えた後輩の成長を感じることができたらうれしいよね。後輩と同時に教えた本人も成長しているんだと思います。
SESSION-5 学生さんへのメッセージ
-
K・Sさん
結婚、出産を希望する方も多いと思うので、会社を選ぶときに、積極的に会社訪問などをして、自分の働きやすい環境かどうかをしっかり見極めてほしい。
-
K・Mさん
そうですね。女性社員がどのように働いているのか、女性の働き方を支援するためにどんな制度があるのかなど、調べることをオススメします。
-
G・Hさん
これまでの、おふたりの話を聞いていると、会社の制度が良くても、それにただ甘えるだけではなくて、それをうまく活用しながら、自分がどう働けるかというところを考えて実行することが大切だということがわかった気がします。
「女性だからといって優遇されるわけじゃないよ」っていうところは、自覚しないと。
-
K・Mさん
学生の時は自分が将来なにになりたいのかを決めていない人が多いと思う。
私も高校性のころは「空港で勤務したいな…」と漠然と思っていたけど、いま仕事しているのはコールセンター。でも、やりがいをすごく感じるし、10年以上続けてこられたのも、結果として、この仕事が自分にあってるなと感じているからだと思います。
実際にやってみてはじめてその仕事の楽しみがわかるということも多いと思います。
-
G・Hさん
コールセンターでは、未経験で入社しても大丈夫でしたか?
-
K・Mさん
研修もあるし、先輩もしっかり教えてくれます。なにかあった時もいろいろとアドバイスをもらえるので安心して仕事ができます。でも、いまは後輩をサポートする側ですが(笑)。Gさんの部署ではどうですか?
-
G・Hさん
レンタカー部では、直属の上司だけでなく、部長との距離も近くて、話しやすいし、困っていたら必ず誰かが気づいてくれる。みんなで頑張ろうというチームワークがすごくあるし、海外からのお客様に対応するため、いろんな考えを持ったスタッフがいるので毎日楽しく働いています。
今日いろいろとお話しをさせていただいて気づいたんですが、なんか女性とか男性とか関係ないなと思いました。モチベーションに関しても。
-
K・Sさん
ですよね。特に、この会社は女性社員が多いせいか、男女を区別する感覚がない。
頑張った人は頑張っただけ評価してもらえるし、たとえ出産や育児のために時短で働いていても、一人の社員としてみてくれる。
-
G・Hさん
お話しを聞けて良かったです。「今後どうしようかな」って最近いろいろと悩んでいたので(笑)。
-
K・Sさん
私もたくさん悩んできました。20代はほんとにバリバリ働いていた。30代になって結婚、出産、そして産後は1年間の育児休暇を取って、子育てに専念。育休中は、仕事に戻ったときついていけるか、子育てとの両立ができるのか不安もあったけど、いざ復帰して働き出すと若い時にしっかり働いていた自信があったのですぐに感覚を取り戻せたし、まわりのスタッフの理解やサポートもあり仕事を続けることができた。自分の経験を活かして、これからは若手社員の力になれたらなと思っています。
-
K・Mさん
今日はいろいろな話が聞けて、とても有意義でした。ありがとうございました。
-
K・SさんG・Hさん
こちらこそありがとうございました。